
初めて来てくださった方も、そうでない人も来てくださりありがとうございます!運営者のmiyako(@hal_73)です。
皆さんは
『サユリ』という漫画をご存知でしょうか。
数あるホラー漫画の中でも、少し異質な作品の『サユリ』は全2巻で構成された、短編ホラー漫画です。
作者は『ハイスコア・ガール』『ミスミソウ』を描いた押切蓮介先生。
わずか2巻という短い内容なのに、後頭部をガツンとハンマーで殴られたかのような衝撃が残る漫画になっております。
今回はそんな「サユリ」という漫画の紹介をしていきます
ホラーが好きな人には超おすすめしたい漫画なので、是非読んでほしいです。
あらすじ
高校受験を来年に控えた則雄は、父が購入した郊外の家に家族とともに引っ越した。
駅や学校から遠い不便な場所だが、今まで住んでいたアパートよりも広く、家族は喜んでいた。しかし、別居していた祖父母と共に暮らす新しい生活が始まった矢先、父が急死する。さらに一家を襲う様々な怪異。何かに怯える祖父。様子のおかしい姉。
この家には何か恐ろしいものが存在する。
wikipediaより引用
ちなみにもっと簡単にあらすじを書くと
パパ「奮発して一戸建ての家を買いました。」
家族「すごーい!」↓
え、パパ…?(父亡くなる)
↓
じぃじ(ブルブル)この家怖い
↓
この家なんかいるよね?
↓
え、じぃじ…?(祖父亡くなる)
↓
やっぱりこの家には何かいる!!全員殺されてしまう!!!
大体こんな感じです。
いわゆる「家に潜む呪い」が今回のお話です。1巻から始まる理不尽さは本当に怖く、次はどうなる?次は?とめくるページが止まりません。
ここまで聞くとただ「呪いに翻弄される家族」を描いた漫画だと思われそうなのですが
この漫画、それだけで終わりません。
1巻で恐怖し、2巻で呪いに物理で対抗するおばあちゃんの物語に変わるので、是非その結末を皆さんに見届けてほしいと思います。
登場人物紹介
□神木 則雄(のりお)
本作の主人公で神木家の長男。新しい家に不安な弟を励ます優しいお兄ちゃん。呪いである「サユリ」に怯える。
□神木 俊(しゅん)
神木家の次男。臆病な性格で、暗いところが苦手。父の死、様子がおかしくなる家族に怯える。
□神木 径子(けいこ)
神木家の長女。強気な性格で、早く一人暮らしがしたい。父の死後、様子がおかしくなる。
□神木 昭雄(あきお)
神木家の大黒柱。夢のマイホームを買うも突然の心筋梗塞で亡くなる。
□神木 正子(まさこ)
神木家の母。家族に襲う恐怖に耐えられなくなる。
□神木 章造(しょうぞう)
神木家の祖父。家に取り付く呪いに怯える。その後、心不全で亡くなる。
□おばあちゃん
この物語のキーマン。普段はボケているが、家族が亡くなり突如覚醒。
呪いの根源「サユリ」を徹底的に潰しにかかる。
途中まで怖い感じだったのに、
おばあちゃんだけ違う世界の人みたい。
いや実際そうで、この物語の中で最強の人物として描かれているので、そう思った方は間違っていません。
1巻と2巻の差が凄い、凄すぎる
まさにこれに尽きます。
1巻で「サユリ」の恐怖、理不尽さ、それに怯える家族をふんだんに描いておいて
2巻で覚醒したおばあちゃんに文字通りボコボコにされます。┗=͟͟͞͞( ˙∀˙)=͟͟͞͞┛
いや呪いですよ?相手。
このおばあちゃんの肝の据わり方が以上で、呪いの根源「サユリ」に負けない生命パワーを持っています。
ちなみに覚醒シーンがこちら。
ばっちゃ「ウロウロウロウロしてる女が目に付くと思ってたが…」
「そいつが全部やったんか?」
「則雄、このままでいいんか…?やられ損のままでいいんか…」
「サユリ2巻」押切蓮介より引用
ここから物語は急展開。
まさかの「サユリ」を、こっちから倒しにいくことになります。
読者もこれには驚愕、というかおばあちゃんが頼もしすぎて、呪いに勝てそうだなと思わせてくれるのが凄い。
なんか構成が似てるなと思ったんですけどあれでした。
2chの怖い話によくいる寺生まれのTさん。
1巻と2巻だからサクサク読める
本当に30分もあれば読めてしまうので、非常にお手軽、漫画を読む時間もないという方にもおすすめできる漫画です。
2巻という短い巻数なのですが、起承転結がすっきりしており、この呪いの真相にもたどり着けるので読みごたえはめちゃくちゃあります。
やっぱり漫画は綺麗に完結してなんぼです。
ただ押切蓮介先生の画力は本当に高く、1巻はめちゃくちゃ怖いです。呪いの描き方、人が狂っていくさまは圧巻です。
この正体が見えない謎の怖さ、奇妙さは好きな人にはたまりません。
名言が盛りだくさん。
おばあちゃんが覚醒してからは
もう名言を連発。
ここではその名言をいくつか紹介します。
ばぁば「奴に報いるワシらの唯一の武器は何だと思う」
「生命力じゃ」
「よく食べ、よく寝て、よく活きる。毎日走り、外気に触れ、心の臓を動かす。」
「見ろ、奴がワシらに手が出せんのは…命の濃さに気圧されてるからじゃ」
(中略)
「あのような存在に負けるわけがない」
「昭雄、じいさん、俊、径子、正子の…無念を晴らす」
「サユリ2巻」押切蓮介より引用
この言葉には、妙に納得しました。
生命力恐るべし、不幸が自分の身に降りかかってきたときに、おばあちゃんが言ったこの言葉を思い出したいですね。
よく食べて、よく寝て、よく運動する。
この当たり前のサイクルが命のエネルギーに変わっていくのですね。
ばぁば「家はなるたけ綺麗にしろ則雄。内であることは外でもある」
「内を良くすりゃ外も良くなるこった」
「サユリ2巻」押切蓮介より引用
こっちも響きますね。家のことをちゃんとしないと運気が下がる、逆に綺麗にしておくと運気が上がる。
さすがおばあちゃん。もう知恵袋です。
ばぁば「うおおおおおおおおおおおお!!ノリオオオオオオオオオ!!!」
「則雄~~~~っ!!!今帰ったぞおおおお」
「サユリ2巻」押切蓮介より引用
頼もしいいいいいい!!!
これ軽トラを爆走させながら叫んでいるのでめちゃくちゃ面白いですし、則雄のピンチ!ってところで現れるのでもうテンション上がります。
さいごに
読んだとき、こんな話だなんて思ってもいませんでした(笑)ただ理不尽に呪い殺される一家の話と思いきや
おばあちゃんが呪いをボコボコにする漫画でした。
1巻でとにかく恐怖を与え、2巻でヒーローを登場させるという構成の「サユリ」面白くないわけがありません。
2巻で綺麗にまとまった作品なので、もし気になった方はこの機会に読んでみてください☆
では以上です。
miyako
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