
初めて来てくださった方も、そうでない人も来てくださりありがとうございます!運営者のmiyako(@hal_73)です。
本日紹介する映画は
es[エス]です。٩(ˊᗜˋ*)و
この物語は、実際にスタンフォード大学で行われた実験「スタンフォード監獄実験」を基に制作されたドイツ映画なのですが
あまりの展開に、公開当時衝撃を与えた問題作でもありました。
監獄実験のルールは本当に単純です。
②刑務所内で2週間、役を演じる。
これだけなのですが
実験はわずか6日間で中止となりました。
今回は、そんな映画es[エス]のあらすじ、感想レビューをしていきます。

怖い??(震え)

心霊的な怖さは全くない!ただ結局一番怖いのは人間だよねーってなる内容だったよ。
非常に興味深い実験結果となったので、よければご覧ください。
es[エス]の基本情報
オリヴァー・ヒルシュビーゲルが監督を務めたドイツ映画で、日本では2002年に公開されました。
またes[エス]という言葉は、心理学・精神分析学の用語で「無意識層の中心の機能」という概念を意味する言葉だそうです。
es[エス]のあらすじ
運転手兼、記者のタレクはある日、実験者募集の新聞広告を見つける。
被験者求む。
・拘束時間:2週間
・報酬:4000マルク(約25万円)
・応募資格:不問
・実施場所:大学内模擬刑務所
・内容:「看守役」と「囚人役」に分け、2週間役割を演じる
タレク「めっちゃいいじゃん!ちゃちゃっとお金だけもらって、なんかヤバかったら記事にしてしまおう♪」
タレクは実験の様子を録画するために超小型カメラを眼鏡に仕込み、実験の参加を決める。
集められた男たちは全員で20名。
タレクはくじ引きで「囚人役」に。
ここで実験の責任者トーン教授から、実験の趣旨を説明される。
②だがみんなの安全が最優先。
③もし暴力を振るえば実験は中止。
④「看守役」はより看守らしく、「囚人役」はより囚人らしく振舞ってほしい。⑤実験を通して精神状態を調べる。
最初は、「看守役」「囚人役」両サイドともに和気あいあいとふざけており、この実験を楽しんでいた。
しかし些細な摩擦をきっかけに、看守は囚人に圧力を与え始める。
刑務所内のルールを守らない囚人には罰を与え、なお反抗する者には虐待行為をする看守も現れるようになり
実験はどんどんエスカレート。
囚人役のメンバー内には精神異常をきたす者や、この実験を辞めさせてくれという者も現れ、実験は中止になるはずだった。
だが「自分たちが正しい」と思っている看守たちの暴走は止まらなくなり、遂には…。
スタンフォード監獄実験の結果
この実験の結果は以下の2つ。
権力への服従
強い権力を与えられた人間と力を持たない人間が、狭い空間で常に一緒にいると
次第に理性の歯止めが利かなくなり、暴走してしまう。
Wikipediaより引用
非個人化
もともとの性格とは関係なく、役割を与えられただけでそのような状態に陥ってしまう。
Wikipediaより引用
es[エス]の感想
この映画、非常に疲れます。見終わった後に、こんなに疲れた映画は初めてでした。
あらすじを見てわかる通り、参加者はもともと一般人です。看守でもなければ囚人でもありません。
ただこの実験で「役」をもらっただけの話なんです。
なのにどんどん看守はより看守らしく、囚人は囚人らしく豹変していくんですね。
この一連の流れが、非常に恐ろしく、そして非常に不快でした。
「集団心理」「同調圧力」によって看守は様々な虐待行為を囚人に行っていきます。
囚人が反抗的な態度を取ったとき、最初は軽い腕立て伏せだったのに
エスカレートすると、囚人の服とベッドを奪い屈辱を与えるという行為にでました。

なんでそこまで…

彼らにとってその行為は、役割を全うしている正しい行いだと本気で思っていたからなんだ。
はたから見ると暴力や虐待は異常だが、この実験においては、暴力や虐待が正当化されると勘違いしていました。
そしてその支配する関係に、快感を覚えていたのも間違いないと思います。
忘れてはいけないのが、この人たちも元々はただの「一般人」でした。
くじの順番が違えば「囚人役」にもなり得ていたのです。
うーん。
人間の心理というものは計り知れない。
でもこれは僕たちも経験している出来事だと思います。
学級委員を任され人が、クラスを引っ張るリーダーらしい振る舞いをするように
役職を任された人がその役を全うするように
人は置かれた環境によって、性格や行動が変貌する。
だから決して他人ごとではない話だと、この映画を見て思いました。

結論、人間が一番怖い。
おわりに
散々疲れる疲れると言ってしまいましたが、最後の展開にはもう溜まった鬱憤が晴れる
アドレナリンドバドバの展開が待っているので、そこは非常にテンションが上がりました( ‘ω’ و(و ”
見ると間違いなく人生で見た衝撃的な映画の中の1本に入るので、興味がある方はぜひ一度ご覧ください。
では今日の記事は以上です。
おわりっ
miyako
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